家族性大腸腺種症

大腸がんの中には高い確率で親から子供へと遺伝するものがあります。
これが遺伝性の大腸がんです。
その代表的なものが、家族性大腸線種症(大腸線種性ポリポーシス・FAP)遺伝性非ポリポーシス大腸がん(HNPCC)です。

ポリポーシスというのはポリープが100個以上出来た状態を指します。
時には大腸全体に隙間なくポリープが発生する事もあります。
家族性大腸線種症は10歳前後ですでに線種が発生していると考えられています。
16歳以上になれば内視鏡検査等で、この病気である事を診断する事が出来るのですが、実際にはこの歳で検査を受ける人は稀で中高年になってからの企業の定期健診等でそれと分かる人が多いのが実情です。

家族性大腸線種症は両親のいずれかがこの病気であった場合、原因となる遺伝子を受け継ぐ確立は50%となっています。
この遺伝子を受け継ぐと若い年齢で大腸がんが発生します。
日本の調査によるとこの遺伝子を受け継いだ場合、大腸がんと診断される年齢は平均39歳で約80%の人は大腸がんが原因で亡くなっています。
またこの病気は大腸だけではなく、胃や十二指腸もがんになりやすいので注意が必要です。
肉親のどちらかがこの病気で亡くなっている場合は16歳頃に大腸の検査や遺伝子検査を受ける必要があります

この病気と分かったときに出血や貧血等の症状が続く場合、あるいはポリープを切除するのが難しい場合には大腸の全摘出などの手術が必要となります。

まだ日本では認められていませんが、アメリカでは大腸ポリープを縮小させる非ステロイド系抗炎症剤の使用が認められています。
日本にも近い将来より積極的な予防も可能になるのではないかと言われています。


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