集団がん検診が最近は良く行われるようになりました。
しかし集団がん検診というシステムはあくまでも日本人全体のがん死を減少させる事を目的としているために、個人レベルの見落としという危険は十分に考えられます。
日本の大腸がんの集団検診には、免疫便潜血検査2日法が行われます。
これは2日の便を取り、そこに見えないような血液が混じっていないかを調べる検査です。
この検査の目的は進行した大腸がんの発見を目的とした検査となっています。
早期がんの場合、必ずしも出血があるわけではないので見落としも少なくありません。
進行がんの場合でも10~20%の確立で陰性と出る事もあり、痔や腸の炎症による出血でも陽性と出てしまう事もあり問題がないわけではありません。
それでもこの検査が採用されているのは、費用効率の理由や検査を受ける人の肉体的負担が少ない事があげられます。
内視鏡や注腸検査などの精密検査は、肉体的な負担が大きいため集団検診のような不特定多数を対象に行うのは適さないと考えられているからです。
地域差もありますが、この検査で精密検査が必要とされる人は全体の平均7%程です。
大腸がんの検診は1000人に1~2人、大腸がんがいると考えられる集団を対象に行うので、陽性の人の50人に1人くらいの割合で大腸がんが見つかります。
このように免疫便潜血検査は検査としてはラフな方法となっているので、陰性と出ても血便や腹痛の症状があれば、放置しないで精密検査を受けるべきです。
がんからの出血は出たり止まったりする事もあるので、陽性と出てその後の検査で陰性と出ても安心はしてはいけません。
一度でもこの検査で陰性という結果が出た場合は精密検査を行う事をお勧めします。
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