大腸がんはポリープにさえ注意していればいいかといったらそれは今は間違った考え方になってきています。
確かに以前はすべての大腸がんはポリープの形から始まると考えられていました。
しかし現在ではこの考え方は否定されています。
ポリープにならずに平坦な状態からがん化する事があるのが分かってきたのです。
こうした平坦ながんはデノボがんと呼ばれています。
これは遺伝子変異の順番の違いからくるのではないかという説が現在は有力です。
大腸がんはがんの中でも遺伝子研究が最も進んでいて、すでにどういう遺伝子が傷ついてがんになるかという道筋が大体わかってきています。
がん化を促進するがん遺伝子、がん化にブレーキをかけるがん抑制遺伝子、転移や組織にがんが食い込む事に関係する遺伝子があると考えられています。
ポリープから出発するがんと、平坦な形で出発するデノボがんはどちらが進行がんになりやすいのかは未だ議論中であり、はっきりした事は分かっていません。
ただ大腸がんはポリープからだけ発生するものではない事、そして意外にデノボがんが多いのではないかというのも最近は言われています。
またこうした遺伝子異常の筋道が解明される事で将来的には細胞や組織の形で病理診断をするだけでなく、遺伝子からより精密にがんの診断が可能になるのではないかと期待されています。
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