食物繊維もがんの発生を抑える物質として注目されています。
その理由はアフリカなどの発展途上国では食物繊維の豊富な食品が多く、精製された穀類等の摂取が少ない国が大腸がんの発生が低い事が分かったためです。
その後、多くの疫学調査で食物繊維は大腸がんの発生を予防するという説が支持されつづけてきました。
これまでの調査で食物繊維を1日31g以上とっている人は11g以下しかとっていない人に比べて50%も大腸がんの発生率が低かったというものがあります。
食物繊維に関しては大腸がんを予防するメカニズムが色々考えられています。
食物繊維の特徴として、消化も吸収もされないというものがあります。
その特徴のおかげで便の量を増やし、それにより便通がよくなるので便中に含まれる発がん物質等で腸壁を刺激する時間が短くなる、という説です。
また腸内細菌との関係も重要です。
腸内細菌には乳酸菌、ビフィズス菌という身体に良い効果をもたらす善玉菌と、腐敗菌と呼ばれる悪玉菌がいます。
善玉菌の中には食物繊維をエサにして増殖し、その際につくられる短鎖脂肪酸は腸から吸収され、細胞のエネルギー源となります。
これに対し悪玉菌は体内の血液や粘液をエサにして胆汁酸を分解して発がん物質を作るといわれています。
こうした善玉菌を増やすためにも食物繊維はとても必要なものなのです。
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