野菜はもっともがん予防に期待され、また研究も沢山行われてきたものです。
日本の調査でも野菜を多くとる人は特に大腸がんが少ないことが報告されています。
野菜や果物には様々ながん抑制物質が含まれています。
食物繊維や過酸化脂質など、フリーラジカルの生産を抑える抗酸化物質も多く含まれています。
その中で特に注目されたのが殆どの人が聞いた事のあるβカロチンです。
カボチャや人参等に多く含まれるβカロチンは昔から肺がんなどの発生を抑える効果があると言われ、動物実験でもその効果は認められています。
そこでβカロチンを服用した人とそうでない人でがんの発生率の調査が大規模に行われました。
この調査ではβカロチンを服用した人の方が、がんの発生率が少ないという結果が出ました。
ところが、アメリカやフィンランドでは予想とは裏腹の結果が出てしまいました。
βカロチンを服用した人の方が肺がんの発生率が高まってしまったのです。
この結果が出た所でこの調査は一斉に中止されました。
この研究で得られた事は効果の期待されている物質でも食物から取り出して単独で投与した場合に、逆にがんの発生率が高まってしまう可能性があるという事でした。
このように食物の中には他の栄養素と共存しているからこそ、がん予防の効果が発揮されるものがあると考えられるようになりました。
現在では野菜に含まれるがん抑制物質を丸ごと利用するという意味でも、野菜全体でそのがん抑制効果があるという事で1日に野菜を350gほど摂取する事がすすめられています。
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